海運モーダルシフト大賞受賞

2024.06.24

令和6年3月22日に開催されたエコシップ・モーダルシフト事業者選定委員会において、下関三井化学株式会社が令和5年度の「エコシップマーク優良事業者(46社)」に選定され、「海運モーダルシフト大賞」を受賞しました。

今年で15回目となるエコシップ・モーダルシフト事業者選定委員会は、国土交通省海事局の協力を得てエコシップ・モーダルシフト事業者実行委員会(フェリー事業者ならびにRORO船、コンテナ船および自動車専用船等の内航事業者で構成)が開催しています。

環境負荷の低減に貢献したと認められる優良事業の荷主および物流事業者を選定し、令和元年度からは選定された優良事業者の中で特に革新的な取り組みを行った事業者に対して「海運モーダルシフト大賞」を授与しています。

 

 

大賞に選ばれた3社の記念撮影(提供:LNEWS)

授賞式

 

■受賞内容

活材ケミカル株式会社(物流事業者)の仲介で、ダイキン工業株式会社(発荷主)と下関三井化学株式会社(着荷主)が連携し、再資源化した再生蛍石を海上輸送する3社共同の取り組み。

 

・海上輸送を組み合わせたことにより、環境負荷の最小化(CO₂排出量削減率69.2%)およびトラック運転手の労働時間削減(ドライバー不足が懸念される2024年問題対応)に貢献。

 

・海外から調達しているフッ素源をフッ素系廃棄物に含まれるフッ素に置き換え、蛍石に有効活用。循環型社会の構築へ貢献。

 

・再資源化した再生蛍石を海上輸送するための専用大型コンテナを開発し、大ロット化による輸送頻度の削減および作業性を向上。

 

 

 

※ モーダルシフト

トラック等の自動車で行われている貨物輸送を環境負荷の小さい鉄道や船舶の利用へと転換すること。

 

 

 

 

陸上輸送単独から海上輸送と組み合わせたルート変更

陸上輸送単独から海上輸送と組み合わせたルートの変更

 

 

■事業者コメント 代表取締役社長:余川 尚和

当社は、三井化学グループの中核グループ会社として、燐酸系事業の製造・販売・研究を主体に「世界で存在感のある燐酸系専業企業」を将来像として目標に掲げ、グローバルな舞台で親しまれ、尊敬される企業を目指して日々積極的な企業活動を展開しています。

 

その中で、2000年の会社設立当初から、独自に開発した技術により、各産業から排出される産業廃棄物を回収し再資源化するサービスを事業化。特に従来回収再利用が難しいとされていた、フッ酸、硫酸、燐酸、フッ化カルシウム、リン酸カルシウム等を当社製品原料の一部として再利用しております。

 

今後更に、この環境事業を通して当社の理念である地球環境との調和、4R(Replace、Reduce、Reuse、Recycle)の追求に邁進してまいります。また、三井化学グループとして今後も地域と社会の期待と信頼に応え、社会と化学産業の持続可能な発展に貢献してまいります。

 

 

 

 

 

■ご参考

エコシップ・モーダルシフト事業者実行委員会

ニュースリリース